文頭お題
配布元様:ニセモノ? 10題



つきあってられんと最後は散々思うのに

死にたい?

いつか指切ったはずのあの約束は
頬を差す風がいつまでも吹いていた
つまりはこういうことだった。
自然と視線が伝う先
甘い痺れが支配する
たまらない。
──そこで目が覚めた。
ずっと思っていたことがある
おれは小さく、呟いただけ
そっと隠した嘘
それでよかったのだと、自己完結
(だから言ったじゃないか)
さよなら。

──やってられるか。
時計を見てから、ふと。
小さく言ったんだ。
その声さえも鬱陶しい
「文句ある?」